こんにちは。
ともぞうです。
アマゾンのポイントについて、
意外にもよく理解していない方が多いので、
もう一度、詳しく解説をしたいと思います。
まず、そもそもこのポイントは、
価格設定と同じで各出品者が自分で決めるものです。
ポイントを設定するのもしないのも、
どれくらいポイントを付けるのかも、
全ては自分のさじ加減次第です。
ポイントは料率で決定します。
1.1%とか2.23%とか、
小数点単位まで細かく決められます。
出品者にとっては、
このポイントを設定するということは、
値引きをしたのと同じことになります。
例えば10,000円の販売価格の商品に、
1%のポイントを付けた場合、
1%=100P=100円ですから、
9,900円で販売したのと同じことになります。
この9,900円に対して、アマゾンの手数料が引かれ、
自分に振り込まれる訳です。
一方、この例でのお客様の立場で見ると、
お客様は、まずは10,000円で商品を購入します。
購入後に、次回のアマゾンのお買い物で利用できる
100円分のポイントをゲットできます。
次回のポイント使用時は、アマゾン出品者なら、
誰からの購入でも構いません。
これがまずは、アマゾンポイントシステムの基礎です。
ここまではよろしいでしょうか?
次に、上記の例だけで見た場合、
出品者にとっては、何のメリットもないんじゃないか?
と思いますよね?
出品者と顧客という対比で見た場合、
出品者がポイントを設定するメリットは、
正直、何もありません。
10,000円に100ポイントを付けるなら、
最初から9,900円で販売した方が
よっぽど売りやすいです。
出品者がポイントを設定しているのは、
「出品者」対「顧客」という視点で見ているのではなく、
「出品者」対「出品者」で見ているからなんです。
ここで一旦、
簡単に「カートボックス」について触れておきます。
アマゾンマーケットプレイスは、
1つのカタログに複数の出品者が出品をするという仕様上、
「カートボックスの獲得権利」
というシステムがあります。
カートボックス獲得時間を長くできた人ほど、
よく売れるようになるというシステムです。
カートボックス獲得のアルゴリズムの詳細は、
アマゾンは一切非公表ですが、
確実にカートボックス獲得に影響を及ぼす事があります。
それは、最低販売価格から2%以上安くすれば、
単独でカートボックスを獲得し続けられる。
という事です。
※FBA利用の有無やカテゴリーにより料率は異なります。
ですが、単独でカートボックスを獲得したいが為に、
他の人よりも2%以上値引きをした場合、
どういうことが起きるのかというと、
確実に価格競争になりますよね。
価格は見る見るうちに下がり続け、
あっという間に利益が取れない価格帯にまで
下落をしてしまいます。
そこでもう一つ、強力な武器になるのが、
このポイントなんです。
先ほど、ポイントは、出品者にとっては値引きをしたのと
同じことになる。とお伝えしたのは覚えていますか?
という事は、2%以上のポイントを使用した場合でも、
単独カートボックスを獲得できるようになる
という事なんです。
出品者が価格の値引きではなく、
ポイントによる値引きを選択した場合のメリットは
大きく2つあります。
1つは、先程までのあなたのように、
ポイントに対する知識のない、
主に新人出品者をふるい落とすことができます。
そしてもう1つは、
プライスターなどの
価格改定ツールに頼りっぱなしの出品者を、
ふるい落とすことができます。
価格改定ツールは、今のところ、
価格は追従することはできますが、
ポイントまでは追従ができないシステムなんです。
こうして、ポイントを上手く利用すれば、
見た目の価格は同じでも、
こっそりと単独カートボックスを
勝ち取ることができるんです。
ですが、このポイントについても、
今は、しっかりと抜かりなく見ている
出品者も多いことに、気をつけてください。
私ももちろん見ています。
そういう出品者がいるところで、
迂闊にポイントを使用した場合、
今度はポイント還元競争の引き金になってしまいます。
気がついたらポイントを10%とか15%も付けている。
という状況に陥ってしまいます。
価格を下げるのか、ポイントを付けるのか。
しっかりと状況を見極めて、
慎重に使いましょう。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました。
【 編 集 後 記 】
大好評だったサポートBBさんの限定プランですが、
受付終了後のお問い合わせが結構ありましたので、
もう一度交渉しています。(`・ω・´)
なんとかなりそうなので、
今しばらくお待ちくださいませm(_ _)m