こんにちは。
ともぞうです。
前回のブログ記事の内容もそうでしたが、
現在、Amazonを取り巻く環境が、
少しづつ変化しています。
Amazonでは一体、今、何が起きているのか?
最近、特に顕著になっていることと、
Amazonの現在の傾向、
そしてそこから見える未来を予想したいと思います。
以前の記事では、出品者目線からの未来予想でしたが、
今回は、Amazon目線で書いていきます。
1.アカウント乗っ取り詐欺
前回の記事でも書きましたが、
まずは、アカウント乗っ取り詐欺です。
稼働、非稼働に関わらず、
アカウントを乗っ取り、
そのアカウントで詐欺行為を繰り返します。
詳しくはこちらをご覧ください。
で、これがテレビやネットのニュースにもなりました。
これにより、それまでAmazonで買い物をする時に
あまり意識をしていなかったような一般消費者も、
Amazonで安く売っている商品には気を付けよう。
という傾向になりつつあります。
2.Amazonのその他の問題
ネット通販が、実店舗に代わり、
その売り上げを伸ばして久しいですが、
その実績は今も上昇傾向にあります。
時代は、ネット通販に移行していることは、
誰の目にも明らかです。
で、Amazonという言葉をテレビや新聞等で
報道される時には、決まってこんな言葉が使われます。
「国内ネット通販最大手のAmazon・・・」
市場が注目を集めるほど、
問題が浮き彫りになります。
その傾向は近年、益々強まっています。
具体的には、
ネット通販のシェアが伸びたことによる
宅配業者の宅配便の値上げ。
AmazonFBA倉庫の過重労働問題。
Amazonで50%以下の価格で販売をしている
出品者には要注意!
偽物を販売している可能性が高い!
価格の二重表示(不当なセール価格)問題。
等、これらは実際に、テレビやネットのニュースになったり、
週刊誌に載ったりしています。
規模拡大により、Amazonが市場の注目を集めるほど、
詐欺や偽物取扱業者を始め、
不当に二重価格表示をする等、
悪質な出品者も、このマーケットに目を付けます。
そして被害者が出た場合、
世間から注目を集めているAmazonは、
格好のマスコミの的になってしまう訳です。
消費者は慎重になり、買い控えようとしますが、
Amazonもこれに対して対策を取らない訳はありません。
一般消費者に安心してもらえるように、
Amazonがとる対策。
それは「悪質出品者の排除」ということに他なりません。
ですが誰が悪質なのか。というのは、
問題が起きてからじゃないと、
なかなか判断が難しいところです。
そうした場合、
少しづつ規制を強化するしかありません。
それで今のAmazonのような傾向になっている訳です。
1.アカウント停止の強化
Amazonは完全に非公開にしていますが、
私の情報網によれば、
以前までは真贋の疑い3つで
アカウントが停止にされていましたが、
今は真贋の疑いが2つでも
アカウントの停止対象になっているようです。
アカウントが停止になる出品者は、
去年の秋あたりから、
それまでと比べると急増しているように思います。
2.特定ブランド(メーカー)の出品規制
ある日突然、特定のメーカーやブランドの商品が
出品停止になり、以後、二度と同メーカーの商品が
出品できなくなります。
これは、特に真贋の疑いがかかりやすい
メーカーやブランドの規制を
強化しているものと思われます。
またこれは、アカウントを開設して
間もない出品者に対して、特に厳しい傾向があります。
通常は請求書等をAmazonに提出して申請することで
出品許可を得ることができますが、
今回は出品許可を得るための申請すら
できなくなっているようです。
3.特定カテゴリーの出品規制
メーカーやブランドだけでなく、
カテゴリーそのものの規制も強化されています。
カテゴリー出品許可申請の基準も、
以前と比較するとどんどんハードルが上がっていますが、
2017年5月現在の最新情報で言えば、
TVゲームカテゴリーですね。
比較的新しい出品者
(おそらく2017年1月以降にアカウントを開設した出品者)
にのみ規制がかかり、出品ができなくなっています。
以前からアカウントを開設している人。
TVゲームカテゴリーへの出品歴がある人等は、
全く規制の対象にはなりません。
4.Amazonの傾向のまとめ
ここまでをまとめると、最近特に顕著になっている
Amazonの傾向としては、
入り口を狭くして出口を広くしている。
ということになるのではないでしょうか。
なんか日本の大学みたいですね(笑)
新設アカウントへのカテゴリーやメーカーへの
規制を強化して、
全ての出品者に対するアカウント停止基準も
同時に厳しく敷く。
既存のアカウントのカテゴリーやメーカーの規制が、
そこまで厳しくなっていないのは、
「まぁ。今まで出品していて特に問題になっていないから、
大丈夫なんじゃないの?
下手に規制を強化してデモでも起こされたら面倒だし。」
というところでしょうか。(笑)
今後はどうなるのかはわかりませんが。
前提として、Amazon.comの場合、
カテゴリーを申請するために、
手数料をAmazon.comに支払うことで、
許可を得る方式になっているそうです。
これは、そのまま日本のAmazonにも採用される可能性は
大いにあります。
大体は米国のAmazon.comで先行して行っていたことが、
後から日本のAmazon.co.jpでも実施されます。
手数料と言えば、納品先の固定にかかる手数料も、
Amazon.comが先行して行っていましたよね。
まぁ。いずれにしても、
規制というのは、なんでもそうですし、どこでもそうですが、
厳しくはなっても緩くなることはなかなかありません。
つまりこの傾向は、ほぼずっと続くと見て間違いないと思います。
つまり、新設アカウントへの規制は、今後も強化され、
アカウント停止基準も益々厳しくなります。
そんな中で生き残ることができるのは、
やはりまともな経営を続けている出品者だけに
なるのは間違いないです。
しかも、その「まとも」の基準も上がってきます。
ひょっとしたら、いつか並行輸入品やせどりのような、
小売り仕入れそのものをNGとする日が来るかもしれません。
そうなると、
国内メーカー仕入れ。国内卸仕入れ。
海外メーカー仕入れ。
自社ブランド商品。
このあたりに絞られることになりますね。
これって冷静に見ると、
全て、普通のまともなビジネスですよね。
本日の記事の最後に、
私が認識しているアマゾンの方向性と、
そこから見える未来を補足として簡単に書いておきます。
アマゾンの目的は、上述した
「出品者のアカウントの健全性の確保」
以外にも、
「FBA倉庫を始めとした労働環境の改善」
「特定カテゴリーやブランドの独占販売」
このあたりも目的としているように思います。
「FBA倉庫を始めとした労働環境の改善」については、
既に様々な事が実施されていますが、
今後もFBA倉庫関連については、
出品者には厳しい課題を突き付けてくると予想しています。
また、「特定カテゴリーやブランドの独占販売」
についてですが、Amazonは徐々に
有名ブランド商品を独占的に販売するようになっています。
この傾向も今後も続きますが、
今回、ビューティーに続きTVゲームも
カテゴリー制限の対象になった理由は、
真贋の疑いが多いというだけではなく、
Amazonが独占販売を意図しているからではないのか?
と、私は推測しています。
今後も出品者、特に新規出品者には、
厳しくなる状況が続きますが、
Amazonほど売れるまでに即効性の効くマーケットは、
他には無いことも事実です。
他のマーケットは、ある程度の数量が売れるようになるまでに
かなりの期間がかかり、本当にしんどいですが、
Amazonで出品したら、大体はどんな人でも
初月からどんどん売れ始めますよね。
そんな理由から、
物販の初めにAmazonを選択することは、
今後もまだまだ正解のままだとも、私は予想しています。
本日も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
【 本 日 の 名 言 】
私はアマゾンを地球上で最も顧客中心の会社にして、
多くの組織のロールモデル(お手本)になりたい。
– ジェフ・ベゾス –