こんにちは。
ともぞうです。
私はブログを書き始めてからしばらくの間、
「輸入ビジネス」という言葉を
意識的に使っていませんでした。
たしかに当時から、
私が行っているのはビジネスです。
ですが「輸入ビジネス」を行っているかと聞かれれば、
「はい。そうです」と答えるのは、
ずっと抵抗がありました。
正確に言えば「輸入転売」を「ビジネス」として
行っているのであって、
「輸入ビジネス」はしていない。
ずっとそう思っていました。
「転売」と「ビジネス」の違いは、
過去に何度も説明をしていますので、
今回はさらにその先の議題として、
「輸入転売」と「輸入ビジネス」の違いについて、
はっきりさせたいと思います。
先に結論を書くと、正確な線引きは難しいです。
あくまでも私が思うままに書いてみたいと思います。
一部の人は、この商売を「輸入ビジネス」と呼んでいますが、
小売仕入れ→クーリエ→アマゾン販売
このルートで行っている限り、
これは「輸入転売」と呼ぶ方が、明らかに相応しいです。
まず第一に、
これは前回の記事通り「並行輸入品」です。
正規にメーカーから仕入れている訳でもなく、
よって保証も日本語の取説も付けていません。
第二に、流通はクーリエ。
DHLやFedexのような、
丸投げができるところを利用しています。
船便や航空便と比べると、
小口利用に適している輸送方法です。
しかも自分がクーリエと、
貨物輸送の契約をしている訳ではありません。
国際物流倉庫からそのままお任せなことが一般的です。
販売はAmazon。
個人出品者が多い相乗り市場です。
基本的には元々売れている商品をリサーチして、
そこに乗っかります。
世の中には本当に、
輸入ビジネスをしている人がいます。
果たしてこれも輸入ビジネスと呼べるのでしょうか?
いいえ。輸入転売と言った方が正確ですよね。
これはもう、そう呼んでいる本人に
質問をするしかないとは思いますが、
基本的には、そう呼んだ方が聞こえが良いから。
という理由に他ならないと思います。
輸入転売というと、どこかやましい様な、
後ろめたい様な響きがありますからね。
その点、輸入ビジネスと言えば、
聞こえも良いし、胸を張って言える訳です。
ま。どう考えても輸入転売ですけどねw
そもそもですが、輸入と貿易についても
はっきりとさせておきましょう。
輸入とは、貨物を海外から買い入れること。
貿易とは、多国間での商取引(売買)のことで、輸入と輸出がある。
簡単に書くと、このようになります。
これだけの定義で見た場合、
私たちの商売は、輸入とも貿易とも言えることになりますが、
果たして、小売仕入れは商取引に含まれるか。
と聞かれれば、疑問符を付けないとならないですよね。
と、なると貿易とは言いきれません。
ですが、輸入の定義にはしっかりと合致しています。
ただ無在庫販売。いわゆるドロップシッピングの場合、
「買い入れている」とも言えないので、
輸入ですらない。ということになります。
弊社の場合、弊社のオリジナル商品を
現地の工場で生産し、現地検品も行った上で、
フォワーダーを通して貨物を輸送しました。
もちろん自社の税関輸出入者コードも発給済みです。
これはOEMでもありません。
また、最初は開発に諸費用が掛かり、
売れるくらいの販売価格で販売を続けていますが、
売り切ったとしても最終損益は赤字になります。
そんなのは覚悟の上です。
追加生産をして販売を続け、
商品力や自社のブランド力が付き、
徐々に価格を引き上げて、
少しづつ黒字に持っていきます。
そしてその黒字部分は、
次の商品の開発につぎ込みます。
結論を書くと、
これが貿易であり輸入ビジネスです。
小売りから仕入れて現地倉庫からクーリエ。
というパターン。
例えメーカーから仕入れたとしても、
そこで差別化をしない限り、
同じ商品を販売している人は、
必ずどこかに存在し、
その人たち同士が、価格競争をするだけの単純な市場。
商品を育てる訳でもなく、
赤字になったら、また次の利益の取れる商品を探す。
これの繰り返し。
これを輸入ビジネスと呼べますか?
これは輸入転売ですよね。
久しぶりに弊社の現状を少しだけ書いてしまいましたが、
このように弊社はどんどん先に進んでおります。
しかしながら、この部分のノウハウを
ブログ上で公開をするつもりは一切ありません。
例え知ったとしても、
このノウハウを使えない人がほとんどだと思いますし、
このような部分は、もはやネットには載っていません。
これは、企業レベルの競争だからです。
個人転売のレベルではありません。
企業の生存競争を掛けた、本気の話になってきます。
輸入ビジネスのレベルは、
人脈を辿りながら、自分で試行錯誤をするしかありません。
みんなが本気で生き残りをかけているので、
ネットで見せびらかすというのは、
ただの自殺行為ですからね。
ネットで詳細に情報が載っているのは、
多くは輸入転売のレベルまでです。
だから、ネットに載っているだけのことをしている限り、
「輸入転売」を「ビジネス」として
行っているだけであって、
決して「輸入ビジネス」をしているとは言えない。
と、私は思います。
ところで、冒頭でもお伝えした通り、
これらは、あくまでも私自身が思っていることです。
人によっては全く別の見方や考え方もあるかもしれません。
また誤解の無いようにお伝えしておきますが、
輸入転売を否定している訳では、決してありませんよ。
もちろん最初からしばらくの間は、
輸入転売をビジネスとして行って良いんです。
ただ、過去記事でも書いていますが、
輸入転売は、規模が大きくなるほど
どんどん稼ぎにくくなりますし、
それに比例して、リスクも大きくなりますので、
自分のビジネスの成長を長期的に保つためにも、
どこかのタイミングで、
輸入転売から本当の意味での輸入ビジネスに
移行をしていった方が良いと、私は思いますよ。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました。