こんにちは。

ともぞうです。

 

 

 

最近のメルマガでも書きましたが、

グレーゾーンを勘違いしている人がいます。

 

 

本当の意味でのグレーゾーンというのは、

「現状では法やルール的にNGにならない」

部分を言いますよね。

 

 

「グレー=不正と知りながら実行すること」

ではないので、あしからずです。

 

 

だからグレーってのは、

人からは非難される可能性はあるけど、

法的には何ら問題がない。

という方が正しいと私は思います。

 

 

つまり、グレーゾーンを走ることができる人。

というのは、

法律やルールを徹底的に知り尽くしている人だけです。

だから法律をよく知らないのに、

自分はグレーなことをしている気がする。

という人は、おそらくその時点で黒です。

 

 

では、私たちは基本的に並行輸入品を扱っていますよね。

並行輸入品はグレーですか?

それとも違法ですか?

そもそも並行輸入品ってなんですか?

個人輸入とどう違うんですか?

 

 

これに即答できますか?

即答できないのにこのビジネスを続けているのは、

かなり危険と言わざるを得ません。

 

 

今日は並行輸入について

徹底的に解説していきます!

 

 

 

 

「並行輸入品」というのは、

「正規輸入品」に対して使われる言葉です。

「正規輸入品」というのは、

海外メーカー(ブランド)から、

正規の仕入れルートで仕入れた商品のことです。

 

 

一方、並行輸入品というのは、

海外メーカー(ブランド)から、

直接仕入れていない商品のことを言います。

 

 

メーカーから仕入れずにどこから仕入れるんだ?

って話になりますが、

現地のショップや海外のネットショップから、

購入することができますよね。

 

 

そうです。

それがまさに私たちです。

だからAmazon.comやebayから仕入れている限り、

私たちは並行輸入商品を扱っている。

ということになる訳です。

 

 

 

結論を書くと違法ではありません。

厳密には昔(と言っても1970年くらいまで)は、

並行輸入は違法だという論調だったそうです。

 

 

しかしながら、

1971年のパーカー万年筆事件の判決を皮切りに、

並行輸入商品は違法ではない。

という見方が、日本では一般的になったそうです。

 

 

ただし、これはあくまでも日本の場合です。

現在でも並行輸入を違法としている国はあるそうです。

 

 

 

ここで、間違いやすい単語として「個人輸入」

という言葉があります。

ブログなどで「個人輸入転売」

というフレーズを使っている人も

たまに見かけますよね。

 

 

税関の位置づけによると、

個人輸入というのは、一般的には、

個人で利用する目的で輸入をすること。

ということだそうです。

 

 

そうなるとですね。

「個人輸入転売」という言葉は、

税関的な側面から見たら、

違法と言うことになります。

 

 

個人利用目的で輸入をするのと、

商用目的で輸入をするのとでは、

税法が変わってくるからです。

 

 

つまり関税という税金を脱税した行為と

みなされる可能性が充分にある。

ということになります。

 

 

「違う!俺はただ”個人”で”輸入転売”をしているだけだ!」

「関税もちゃんと払っているんだぜ!」

 

はぃはぃ。オッケーです(笑)

 

 

 

ここで話を戻します。

正規輸入品と並行輸入品には、

一体どのような違いがあるのでしょうか。

 

 

 

価格は一般的に高いです。

その理由は商品により様々ですが、

下記のような理由があります。

 

・法的にチェックが必要な商品は検査に出している。

・日本語のパッケージや取扱説明書を作成している。

・商品デザインを日本仕様に変えることもある。

・保証書を作ったり、保証をしている。

・売れ残りリスクを加味している。

・ブランド価値を保つため。

・企業で動いていることがほとんどなので、

莫大な人件費等のコストがかかっている。

 

価格が高いのには、このように様々な理由があります。

 

 

その代わり、顧客としては、

下記のようなメリットがあります。

 

・絶対に本物だという安心感。

・保証が受けられるという安心感。

・日本語で全て対応してくれるという安心感。

 

そういった物が手に入るので、

高くても正規品を買う人が多いです。

 

 

 

全くの逆です。

ご存知の通り、価格は安く抑えられますよね。

 

検査に出していない人がほとんどだし(出さなきゃダメですよ)、

取説も保証書もパッケージもそのままだし、

売れ残らないだけの量を入荷させてるし、

ブランド価値とかそもそも知らないし、

ネットで完結しているから、

ほとんどコストがかかっていないし、

 

私たちは、このように、知らず知らずの内に、

安くできる条件がそろっている訳です。

 

 

その代わり、基本的に保証はしませんよね。

絶対に本物だと言い切れない部分もありますよね。

 

 

それが並行輸入品という物の実態です。

 

 

 

先ほども書いた通り、過去の判例を見ても、

並行輸入品は違法ではない。

とする見方が日本では一般的になっています。

 

にもかかわらず、並行輸入を個人で転売したら違法。

と心配している人もいます。

 

これは並行輸入品を販売している人の中に、

偽物を平気で扱っている人がいるからだと

私は推測しています。

 

 

当たり前ですが、偽物を販売したら、

商標権や意匠権に抵触します。

これを確信犯的にやっている人も、中にはいる訳です。

 

 

それと、たまに日本企業でも聞きますが、

廃棄予定の商品を転売している中国人。

それを知っていながら安く入荷させている日本人。

これももちろん違法です。

 

 

「並行輸入品は安い!

でも、偽物を掴まされるリスクがあったり、

保証が効かないことが多い。」

 

そういう世間の目が、「並行輸入=違法」

という見方になってしまっているのだと思います。

 

 

 

これで並行輸入品に対する知識は、

かなりついたと思います。

 

 

もうご理解いただいている通り、

私たちは並行輸入品を扱っています。

 

 

ネットというコストのかからない方法で、

また個人一人で人件費もかけず、

極めて安く商品を仕入れることができ、

それを安価に販売している訳です。

 

 

保証もしません。取説もつけません。

たぶん本物だと思います。

それでも安いんです。僕を信じて買ってください(笑)

 

 

そんな商売をしています。

 

 

ここでよく思い返してください。

世間の並行輸入品に対する見方を。

 

 

安い代わりに、保証が効かない。

そして・・・。

 

偽物を掴まされるリスクがある。

 

私たちは胸を張って、

本物だけを入荷させています。

とは言えないですよね。

 

「だって、ちゃんと税関を通っているし・・・」

 

税関検査は、あくまでも被害を最小限に留めるために、

国が行っているだけです。

販売をしたら、その責任は全てあなたにあります。

 

「いやいや。でも、もし偽物だったとしたら、

海外セラーが偽物を売っていた訳だから、

ある意味自分も被害者だし、

海外セラーに責任を追及するべきじゃ・・」

 

いやいや。日本国内であなたが販売をしていたら、

それは偽物を入荷させたあなたに責任があります。

 

 

並行輸入品というのは、

あくまでも違法ではありません。

ただしそれは、その商品が本物であることが前提です。

偽物を販売したら、

その時点で商標権(又は意匠権)違反です。

 

 

それともう一つだけ注意していただきたいんですが、

正規輸入品は並行輸入品と、

商品そのものの仕様が異なる場合もあります。

例え本物でも。です。

 

 

仕様が違うから、偽物だと疑う消費者もいます。

最初から「並行輸入商品には、偽物もある」

という目で見ているからです。

 

 

その点も充分に注意しないとならないですね。

 

 

Amazonは規約で、

並行輸入の商品には、商品カタログのタイトルに

「並行輸入」と表記しなければならない。

と、していますが、

その意味が重く感じられたのではないでしょうか。

 

 

 

本日も最後までお読みいただき

ありがとうございました。