こんにちは。
ともぞうです。
今回は前回に引き続き「まとめシリーズ」の第二弾。
「数字管理に関するまとめ」を書いていきます。
先に言っておきますが、
数字の管理は前回の根本的な考え方と
同じくらい重要です。
皆さん、わりとテクニックばかりを知りたがりますが、
テクニック的なことは、
これらの土台がしっかりと整った後の話です。
で、その土台の中でも、
まず一番初めに考えるのは、
銀行口座とクレジットカードについてです。
①銀行口座を分ける
プライベート用の口座とビジネス用の口座を
必ず分けましょう。
クレジットカードの引き落とし口座も
もちろんそれぞれに分けておきます。
またビジネスが多角化して、
複数のビジネスを行うようになったら、
(欧米輸入と中国輸入など)
そのビジネス毎に口座を分けると、
キャッシュフローのリスク分散が
できるようになります。
②クレジットカードを分ける
ビジネス用のクレジットカードでも
複数枚を用意しておいて、
商品の購入用、国際送料支払用、経費購入用など
使用用途に応じて使うカードを分けると、
管理が楽になります。
で、これらの準備が整った上で、
自分の管理用のエクセルに、
下記のフォーマットを作っていきます。
①仕入れ(計算)用
②売上〈販売〉管理用
③在庫管理用
④日次/月次売上
⑤P/L(損益計算)
⑥C/F(キャッシュフロー)
⑦B/S(貸借対照表)
⑧回収率
①仕入れ(計算)用
これ以外のフォーマットは、
それぞれ他のフォーマットと連動しますが、
この仕入れ計算用のフォーマットだけは、
完全に独立しています。
あくまでも仕入れる時(及び転送時の管理)だけ
使用するフォーマットです。
「商品原価」「送料」「関税」の他に
「為替レート」「カード決済手数料」
及び「納品代行送料」
アマゾンの「カテゴリー手数料」「FBA送料」
これらを全て想定として出し、
予想利益及び利益率を出すようにします。
また注文ID(又は追跡番号)を入力できるようにし、
荷物の到着の管理もこのフォーマット内で完結させます。
さらにカード明細により、
実際の商品原価やプライスター用の赤字ストッパー価格も
出せるようにしています。
②売上(販売)管理用
仕入れ計算用フォーマット時に入力した、
実際のカード明細の金額を商品原価にして
売上管理用のフォーマットに転記します。
この時の転記の注意点としては、
例えば1つのSKUで、数量を20個仕入れた場合、
仕入れ計算用のフォーマットでは、
1行の数量列に”20”と記載しているだけですが、
売上管理用では、同じ行を20行作ります。
それとこの売上管理用では、
粗利までを出すようにします。
仕入れ計算時に予想として出した送料や関税。
及びアマゾンの各種手数料などは、
全て経費として、P/Lに反映させます。
③在庫管理用
売上管理用のフォーマットと連動させます。
SKUで括って、
それぞれに以下の項目を出せるようにしておきます。
総数量、販売済み数量、残在庫数、消化率
フィルターを掛けて降順で括れば、
リピート対象商品を容易に探し出せますし、
昇順で括れば、
不良在庫をすぐに発見ができます。
④日時/月次売上
これも売上管理用フォーマットと連動しています。
1日ごとの販売数、売上高、粗利、粗利率を自動反映させ、
1カ月でのトータルまで出せるようにします。
グラフも作っておいて可視化できるようにしておけば、
1カ月の中での日ごとの売上の変動も
容易に把握することができます。
で、ここから先が超重要な部分になりますが、
まずは根本的な考え方をおさらいしておきます。
わかりやすいのは直線で見ることです。
10,000円-4,000円=6,000円
↑こんなイメージですよね。
スタートラインに立っていない人は、
ほとんどの人がこのイメージから始めます。
ですがビジネスというのは、
お金の流れと実際の儲けとが、
こんなにわかりやすく出てくれることは、
極めて稀です。
ですので、ビジネスでは、
それぞれをそれぞれの側面として捉え、
3つの指標から立方体の面積を求めるように
業績を測っていきます。
それがP/L(損益計算)とC/F(キャッシュフロー計算書)
及びB/S(貸借対照表)の3つの指標です。
また私の場合は、これとは別で第4の指標として
「回収率」というのを出しています。
⑤P/L(損益計算書)
P/Lというのは、Profit and Lossの略です。
つまり利益なのか損失なのか。
5,000円で仕入れた商品が6,000円で売れたら、
1,000円の利益ですが、
実は、送料に2,000円がかかっていたら、
トータルでは1,000円の損失ですよね。
これは、1カ月の間に売れた商品に対して、
粗利を集計し、その月にかかった全ての経費を引いて、
最終的にそのビジネスが、
1カ月間でどれだけの利益(又は損失)になったのかを
確認するための指標です。
ですので、在庫を購入した時や、
その在庫が売れなかった時などは、
一切このP/L上には反映されません。
在庫を購入した時というのは、
例えば5,000円という現金が、
5,000円の価値のある在庫に変わっただけです。
この時点では損にも益にもなっていません。
(この時に送料や関税がかかっていたら、
その分は損になりますので、反映されます)
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